インタビュー
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健やかな体をつくる「食べること」を、誠実に支えていきたいと思います。
胃、腸、肝臓といった消化器系の臓器は、すこやかな体を作るうえで大切な「食べる」を司ります。当院は、人生において大切な「食べる」機能の健康を手助けするために精いっぱい診療いたします。
消化器の先生になろうと思った理由を教えて下さい
普段よく経験する病気で、胃、腸、肝臓といった臓器のさまざまな検査が行える消化器内科を選びました。とくに内視鏡検査は、その場で病変を確認できるので病気の早期発見につながりやすく、患者さまが見て納得した上で治療に取り組んでいただけることがやりがいにもなっています。いまは検査だけでなく、ポリープや小さながんの切除といった治療まで内視鏡で可能な時代ですから、技術の進歩はすごいですよね。
クリニックは市民病院や大学病院に比べるとできる検査・治療は限られますが、がんの疑いのある病変も含めて当院の内視鏡検査でも発見できる病状はさまざまあります。「食べ物を消化して、必要な栄養を吸収し、不要な物を排泄する」という人生にとって大切な臓器の健康を守る身近なクリニックとして、私の生まれ育った地元の患者さまに来ていただけたら幸いです。
胃内視鏡の検査をほぼ毎日(休診日、木曜除く)行っているのはなぜですか
検査が重要なのは言うまでもありませんが、「お仕事が忙しい」などさまざまな理由で、なかなか検査に行けない方が多くいらっしゃいます。会社勤めの方は平日、自営業の方は土日に来ることが難しいなど、職業や生活スタイルによっても病院に行きやすい日は異なってきます。
そこで平日と土曜日の朝8時から9時に検査日を設け、少しでも多くの方に検査を受ける機会をつくりたいと考えました。自覚症状のない胃病気の場合、ご自身で検査を受けなければ病気に気づくことはできません。現代では経鼻内視鏡検査という比較的ラクに検査できるツールもあるので、病気を早期発見するチャンスとしてご利用いただきたいと思っております。
胃内視鏡検査はどのような方におすすめしていますか?
会社の健康診断などで胃の検査項目に引っかかった方には、ぜひ検査を受けていただきたいですね。指摘された項目だけでも詳しく調べておけば、不安を軽減できますから。
また、多くの病気は40代、50代頃から増えますので、40歳を過ぎて「普段から胃の調子があまりよくない」という方にも検査をご検討いただいています。当院では、鉛筆程の太さの「経鼻内視鏡」という鼻から挿入するタイプの内視鏡を使用しますので、口からの内視鏡より楽に受けられるようになりました。また、鎮静剤も使わないので早く帰れます。
もちろん20代や30代の方も遠慮なくご相談ください。若いうちに一回でも内視鏡検査を受けておくことで、これから先に受ける内視鏡検査へのハードルも低くなるかと思います。
検査の説明はどのようにされていますか
胃内視鏡検査を行うときは、患者さま専用のモニターに胃の内部を映して、一緒にご覧いただきながらご説明しています。経鼻内視鏡を使った検査は、患者さまと会話しながら進めることができるんです。鎮静剤を使うと検査後もボーっとしていることがありますが、当院では鎮静剤を使わないため、検査後すぐにもう一度ご説明をするので、その際にも分からないことをご質問いただけます。ただ、細胞の検査を行った場合は、後日説明となります。
また、検査前から検査中の間は、看護師からもよくお声がけをし、患者さまにリラックスしていただけるように心がけています。緊張をほぐすことで患者さまが質問しやすくなるというメリットもあるようです。
患者さまに応じて丁寧にご説明いたしますので、わからないことがあれば、医師やスタッフに気兼ねなくご質問ください。
患者さまに言われてうれしかったことはありますか
当院の検査でがんの疑いがあると診断した患者さまが、大きな病院で治療を受け、また当院にお戻りになった際に「見つけてくれてありがとう。無事退院できました」と言っていただけた時はうれしかったです。
食道がんや胃がんなどの病気は早期発見できれば、内視鏡治療も可能です。内視鏡治療で対応できれば、開腹手術よりも身体への負担を大きく軽減できます。かかりつけのクリニックとして「早期発見」の役割が果たせたことにほっとしました。
最後に患者さまにメッセージをお願いします
すこやかな身体を作る上で大切な、「食べる」「運動する」「よく寝る」の3つのうち、当院では「食べる」という機能の健康を支えることに注力しています。日々患者さまと向き合う中で、毎日の食事はのちの健康を大きく左右するものと実感していますので、若いうちから食事の質や量を気づかい健康的な体を育んでいただきたいですね。
また、ご自身の健康管理の一貫として、病気の予防をする意味でも当院の検査をお役立てください。その際に異常があれば精一杯診療させていただきます。より専門的な検査や治療が必要な場合はご希望に応じて病院をご紹介し、お戻りになったあとの定期的なアフターフォローもしっかりと行います。
患者さまのお話に耳を傾け、丁寧にご説明いたしますので、ささいなことでも気軽にご相談いただければ幸いです。